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恐怖の報酬のsuのレビュー・感想・評価

恐怖の報酬(1953年製作の映画)
5.0
運転開始直後から眉間に皺を寄せ、脂汗をかきつつ運転をはじめるジョーに一気に同情を寄せてしまったし、極限状態とはいえマリオはジョーが息を引き取る間際での優しさを少しは足を轢いた直後の瞬間に分けてやってくれ。休みたかったんだろ、休んでろ!は辛辣すぎて笑うしかない。

過去に炎上してたトヨタのアンケートではないが、運転能力というのはどこか男性的なパワーと結びつけられて連想され、バーでの喧嘩の際に腕では勝つことができないからと銃を向けてルイジを威嚇した彼のその場凌ぎの雄々しさを物語後半になって哀しく思い出す。
この仕事の報酬は恐怖の報酬である、俺はその恐怖を感じることを担っている、という台詞がラストの結末を迎えた後に皮肉に効いてくる秀逸さ。
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