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恐怖の報酬のikoanのレビュー・感想・評価

恐怖の報酬(1953年製作の映画)
3.9
イブモンタン主演のサスペンスアクション。1953年の作品です。

4人の男達、2台のトラックで500km離れた油田までニトログリセリンを運ぶ話。
前半は、第二次大戦後、ヨーロッパのあちこちから訳ありの食い詰め者達が集まるベネズエラの田舎町、吹き溜まりのようなこの街で、仕事も行く所も無い、もう自殺でもするしかない様な男達が毎日クダを巻いている様子が丹念に、でも淡々と描かれます。
ある日アメリカ資本の油田で火災が発生、消火のためこの街からニトログリセリンを運搬する事になる。後半、次から次へと襲いかかる困難を、知恵と勇気と友情で乗り越えて行く様がスリリングに描かれますが、これが本当に半世紀以上前に作られたとは思えないドキドキの展開に驚くばかり。そしてラストは…。
この映画ではアメリカ資本の石油会社の酷いやり方が描かれていますが、昨年?死んだチャベス大統領の反米主義もうなづける様な気もします。
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