ヴァンパイアのなつこのレビュー・感想・評価

岩井監督の映像美を感じられる静かで苦しい作品。
ガラスの内側を伝っていく血液の色が、消えていく生命そのものに見える。その流れる静寂が、リアルに胸をついて気持ち悪くなるのに、美しくて魅せられる妙な感覚。
犯罪者である主人公に幸せになって欲しいと思いながら、胸をざわざわさせてラストまで観ていました。

私はホラー的な血が苦手なので(アクション映画の血は大丈夫なんですが)変質者とのドライブはちょっとキツかったかな･･･。