ヴァンパイアの作品情報・感想・評価

「ヴァンパイア」に投稿された感想・評価

くろ

くろの感想・評価

3.5
映像と音楽と雰囲気は好き。

読み解くのはなかなか難しい。
サイモンは本当の吸血鬼だった?あの血を飲んで吐いていたのは。ミナに対しての言動はいったい。
けんと

けんとの感想・評価

4.9
レディバードの、「もう人を殺すのはやめて。(血を吸いたいなら)私だけにして。」ってセリフ、血を吸うことが愛情の比喩みたいで文学的だな〜
JTK

JTKの感想・評価

3.2
所謂定番の大蒜や日光に弱く始終青白い顔に血管が浮いて夜な夜な美女の生き血を吸う吸血鬼映画をイメージして見に行くとそのような映画に偏愛強い自分にとってはかなりの肩すかしに会った特殊なヴァンパイア映画。自分をヴァンパイアだと思い込む高校教師がネットで知り合った自殺志願者の女性(どれも超美形!)の生き血を飲み殺してしまう自殺幇助のお話。ヴァンパイヤだろうが気違いだろうが変態だろうが会うべきして出会う「宿命の女」に出会えさえすれば「救い」になるかと思いきや「普通の女」の差し出がましい普通の倫理で脆くも崩れさる。そのあたりのシーンで若干盛り上がったものの終始奏でられるリバーブのかかった美麗ピアノ曲と断続的に現れる美少女に煙に巻かれた2時間でした。(映画館で鼾かかないでね。後席のおじさんw)
SAYOKO

SAYOKOの感想・評価

1.1
(過去鑑賞記録用)

岩井俊二監督作品なので観にいきました…が、うーん、これは全然ピンとこなかったな。

前編英語なんだけどその台詞回しがやけに日本的な表現の数々だから、台詞がチグハグに浮いてみえた。

特に森のシーンは、外国の人にしては主体性がなさすぎて「どうする?どうする?」のラリーが邪魔くさかった。

主人公のヴァンパイアはなんかロリコン変態なメガネくんにしか見えないし、犠牲者になる女性たちは台詞を棒読み。

ヴァンパイアが孤独感を告白する盛り上がりのシーンをごっそり寝オチしてしまったので核心にも触れられず。

岩井作品が3本立てだったので全部観ようかと思ったけど1本で切り上げてきちゃいました。残念。
Ayu

Ayuの感想・評価

2.0
岩井俊二ワールド全開、いつもの色彩だったり台詞回しだったりなので登場人物が皆英語を喋るのに結構違和感を感じた。

でもやっぱり蒼井優は交換留学生とか無茶な設定でも絶対キャストに入れたくなっちゃうよね!最後は結局誰かにバレエを躍らせたいよね!わかるよ岩井俊二!となってしまう。

ピアノの調べに乗せて現代のアメリカを生きる青年ヴァンパイアの日々が描かれて、岩井俊二好きなら異色だけどどこか好きになれる一作。
yh

yhの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

全体的に好きだけど、不満箇所がいくつか。特に主人公の行動には疑問多いってか周りに流されすぎな気がした。

吸血鬼マニアが女性をレイプ殺害するシーン。主人公は後から非難するくせに止めようともせず見てるだけ。元はといえば主人公が原因みたいなものなのに。
ただ主人公への嫌悪感ができただけであまりいらないシーンに感じた。

パソコンのデータは消すくせに携帯には提供者保存して、しかもロックもしてないとか…

さらに不満なのは意味不明なラスト。
(主人公が歳を取らない本物のヴァンパイアだと仮定した場合だが)ラストに出てきた女性がルーシーで、母親とされているのは実は母でなくルーシーとかいうオチかと思ったら違った。
ただの一被害者であればわざわざラストにもってくる意味がよくわからない。
ただバレエシーン撮りたいだけかと思った。
よく名前呼び間違えてたルーシーって誰だよ。ミナって名前もあるしブラム・ストーカーのドラキュラからとってきたんだろうと思うけど。

残されたブロンド女性がかわいそう。

色々書いたけど期待よりは面白かった。
青年ヴァンパイアの日常と苦悩が淡々と綴られていく、良い意味での雰囲気映画。

人の血を喰らって生きる吸血鬼は、誰よりも人の死に添う存在でもあったという岩井流・退廃ロマンチズムがビンビンな一作。キャストそれぞれ魅力的だが、岩井作品にしっとりと馴染む顔、蒼井優の可憐さは随一。主役ケヴィン・ゼガーズの誠実そうな佇まいも素敵だった。

唐突かつ、はっきりと迫る幕切れが哀しい。常に靄がかかったような印象も物語の寓話性を際立たせる。監督の作品の中でも、ここまで“無音”を感じさせる作品もまた無いのでは。
鮭

鮭の感想・評価

3.6
観たのは相当前、DVDになりたての頃でした。
岩井俊二監督作品なので、やはり映像美と作り込まれた世界観に引き込まれます。
でも喉にもたついてくるような暗い感情が沸いてきてしまうのも、監督ならではかなぁ。私は2回は観たくないんです、引きずってしまうので。。
蒼井優ちゃんは他の国の役者さんと並べてもなんの引けも取らない可憐さが素晴らしかったです。

このレビューはネタバレを含みます

 自殺志願者のほう助する主人公の高校教師ですが、「痛みが少ない死に方がいい」という相手に対して血液を抜いて殺すという方法をやってその人間の血液を飲むという。見ていると感情移入の余地のない人間です。ところが、微妙に揺れるカメラに長回しにピアノの旋律とカナダでの撮影でも相変わらずの「岩井ワールド」全開で、主人公の行く末が気になってしまうから不思議です。

 「映像が綺麗」や「音楽がいい」ということはわかりますが、果たしてそれが「イコール面白い」ということなのかは別で、主人公たちの気持ちがよくわからないところがありました。
 今までおそらくたくさんの人間の血液を飲んできた主人公だと思いますが、中盤で出会うレディバードに対しては死なせないという行動をとりますが。そこがイマイチわからなかったです。その前の森を歩いてヒルをとったりしてたときに何かの心変わりがあったのかと思いますが、ボクにはわからなかったです。そもそも主人公が何故、血液を飲む衝動にかられるのかも説明がないです。

 主人公以外にもアルツハイマーの母親やストーカーの彼女なども、他人に対する独特の距離感を出してきます。みんな、他人と接するのが苦手な人たち。 
 そして、蒼井優さん演じる留学生が自殺するのを止めて。最後に今までたくさんの人物の血液を奪っていた主人公が留学生に輸血する。彼女を救うことが、主人公にとって何になったのか? というのがちょっとわかりずらかったです。贖罪ということだったのでしょうか。

 そして最後のファンタジーのようなシーンを見ると果たして現実の物語だったのか。ラストの冷凍庫でバレエをするシーンが現実だったのだろうか。と、ちょっと主人公の背景と行動の動機がわかりずらくて、おそらくいろんなメタファーみたいなものがあったと思いますが、読み取る力不足で大変な映画でした。
Iri17

Iri17の感想・評価

5.0
本当に岩井俊二監督の作品はどれも素晴らしい。まず映像が美しすぎる。全てのシーンが恐ろしいほど美しく、レイプシーンでもハッとする程引き込まれてしまう。不謹慎だけど。

この映画のヴァンパイアは怪物ではない。本当にヴァンパイアなのか、それともただの通称なのかもはっきりしない。血を飲むという性癖ヘマトフィリアなのか、それとも本当に血を飲まないと死んでしまうのかもイマイチはっきりしない。いくつかのシーンから多分本当にヴァンパイアなのだと思うけど、彼は人を殺さず、死を選ぶしかない自殺志願者たちを看取って、血を貰う。血は命であり、彼女たちが自ら捨ててしまうものを糧に慎ましく生きている。

本当のモンスターは人間で、欲望のままに人を殺し、犯し、裏切る。レイチェル・リー・クック演じる女性は素敵な人で、彼の事を信じたいのだが、彼は自分は彼女に深く立ち入ってはいけないと感じていて、そのすれ違いが悲劇を生んでしまう。

この映画を観て座間の事件を思い出す。ツイッターで自殺志願者の女性を見つけて騙して殺していた事件。あの犯人は遺体をバラバラにして、本当は死にたくないと言っていた人を殺していたので、この作品のヴァンパイアよりよっぽどモンスターなのだが、この作品でも実は死にたくない、死ぬ覚悟がない人が出てくる。死ぬ寸前に逃げようとした人や実際に逃げたレディバードという女性。彼女と寄り添いあい。ヴァンパイアは本当に求めていたものが血ではないのだと言うことに気付く。悲劇は終わらないけど。

岩井俊二の作品の中でも1番好きな作品。これを観たらもうトワイライトなんて観れないぞ!
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