ジュリアン

パリ20区、僕たちのクラスのジュリアンのレビュー・感想・評価

パリ20区、僕たちのクラス(2008年製作の映画)
3.5
『大人は判ってくれない』の60年後だと思うと、クレオールの多様さや学校空間の変化に驚くばかり。そして、教育従事者は偉大すぎる。

種々雑多な生育環境で育ち、尊大な自尊心を抱えた子どもたちを相手に一人で授業を成り立たせなくてはいけない過酷さがとてつもない。マジですごい。

他方で、ある子どもの保護者のおかげでライシテによってヒジャブを付けて通えないフランスの異質さも透明化されており、ディシプリンの生成過程を見ているようでもある。

林竹二を思い出した。