おはうち

劇場版 BLEACH ブリーチ MEMORIES OF NOBODYのおはうちのレビュー・感想・評価

-
アニメは千年血戦篇が話題だったので熱は高まっていたのだが、そういえば昔あった劇場版が気になって鑑賞。まず各種サブスクでは映画シリーズの配信が無いことに驚いた。近所の生きているTSUTAYAで借りた。

そして、劇場用ヒロインの存在感が只事ではないのだ。

ヒロインcv.斎藤千和の茜雫(センナ)がビックリするくらいの魅力を放っている。ショッピングモールでのデート場面のロケーションの豊かさ可愛さが光っている。ちょっとした一挙手一投足をフルショットで描写しようと大頑張りしている。現在の基準だとやや作画がブレて安定していないのが疵。

いずれにしても、ヒロインを思い切り動かそうとする試みが素晴らしく刺さった。一護から貰ったリボンを女子トイレの鏡を見ながら結んでいく場面の挙動が愛らしい。明らかに作画は足りていないのも確かなのだが、最早そんな“ほつれ”すら可愛らしく見えるのが茜雫だった。

ロケハンをしっかりやっているショッピングモールから出てしまうと、画面の強度は下がっていく一方だった。迷子の子供の幽霊を連れて父親を探す辺りや、神社のお祭り場面などの現実に根ざしている場面は悪くない。クライマックスのアクションする用に設定された岩場は、まぁ退屈。

正ヒロインの織姫を差し置いてなんだが茜雫と一護のふたりは素晴らしいカップリングだと思う。何にしても茜雫の魅力で支えられたオンリーワンの映画だった。

浦原商店でのカンペを使った設定解説は、説明台詞の退屈さからは脱却していたと思う。
おはうち

おはうち