Few

カルメン故郷に帰るのFewのネタバレレビュー・内容・結末

カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます


文化発展、村発展、文明発展を理由に胸を張り、その芸術作品が本来持っているはずの意義をねじまげて広めていく。

そんな望みもしないことが行われてると知らないカルメンたち。いや知っていたのかもしれないが、「女性としてもてはやされている」と勘違いをしているのかもしれない。文化発展を口実にのみこまれた女性の体をなめまわすような村の空気、これがまた気持ち悪い。
そこに盲目の男の家族の慎ましさが光ってる。文化発展や芸術家復興にめもくれず、家族にとっての日々をひたむきにみつめ、重ねていく。その中に湧き上がることを創作に帰す。

木下はストリップを批判しているわけではない。その観客にスポットライトをあてている。文化芸術を観客としてどうみるか、考え込んでしまった。

本作のカラーは、時代の色でもあるのか。と解釈してしまうほど世相が滲んでいる。
Few

Few