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ZOOの地のレビュー・感想・評価

ZOO(1985年製作の映画)
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シンメトリー、腐乱した死体、偏執的な人々…
出てくるモチーフがどういった寓意なのか、鑑賞中いまいち頭が働かなかった。前半で一瞬意識が落ちかけたり苦手な虫がわらわら出てきたりしたがなんだかんだ見れた。
ただ、やはりシンメトリーは魅力的なんである。自分で写真を撮るときも左右対称の構図は安定して見栄え良く撮れるからやりがちだし。
物語が進むにつれよりそっくりになるオリヴァーとオズワルドは奇妙そのものだった。
動物たちの死体を一定の間隔で撮るカメラの光、暗い部屋に響く無機質なシャッター音、それがずらりと並んでる様子はある種の恐ろしさを感じさせる。人名と容姿がいまいち一致しないしよくわからない話だったが、このショットが観れただけで元が取れたと感じる場面がいくつかある映画だ。
ヒグチユウコさんのポスターが買えて嬉しい。
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