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映画 レイトン教授と永遠の歌姫のodyssのレビュー・感想・評価

4.2
【面白いし感動的!】

もとはゲームだそうですが、私はそちらには興味がなく、まったく予備知識なしで見ました。いや、実に面白かった。日本のアニメの水準は高いと今さらながらに感心しましたね。

ゲームが原作のせいか、キャラクターはいかにもマンガ的で、リアリスティックな人物画によっているアニメに慣れた人からすると抵抗があるかも知れません。また人物以外の画像も、宮崎アニメみたいに細かく描き込んでいるわけではないので、これまたマンガ的と言えましょう。しかしそれはそういうものとして受け入れてしまえば、作品世界の中に素直に入っていくことができます。

筋書きは、推理物に若干幻想味を加えた感じ。ネタバレになりますので詳しくは書けませんが、『カリオストロの城』だとか、既成劇場アニメを想起させる部分もなくもない。でも、一転二転する筋書きはなかなかです。主役のレイトン教授が、画像のせいもあってほとんど感情表現をしない分、他の人物たちの喜怒哀楽がストレートに観客に迫ってきて、胸にぐっと来ます。

最後で、作中で利用されている伝説と、現実に生きていくこととの接点が見事に表現されています。脚本がそれだけよくできているということでしょう。

なぜかネット上の評価が低いし、あまり見に行っている人もいないようなので、応援の意味からも少しオマケしてこの点数。
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