サラリーマン岡崎

ファミリー・ツリーのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)
4.6
ハワイという土地のすごさを知れる映画だった。

妻が水難事故で植物人間となり、死の宣告をされる中、
妻が不倫をしていたことを知る…となんとも暗い題材だが、
それをハワイという暖かい土地柄が良い意味でライトにしてくれている。

そして、テーマにもなっている「家族」。
この物語はひとつの家族が再生する話だが、その経験を元に、
主人公が今まで先祖が築いてきたハワイの土地の偉大さに気づく。
先祖が守ってきた自然豊かなこの土地を守ると決めた彼の決断の背景には
家族を守っていくことの難しさを知ったからこそである。
ハワイという昔から変わらぬ土地を舞台に「家族」の話を扱ったことが、
とても良い結果を生んでいるし、
小さい話かと思えば、かなり壮大なテーマだったことに観客は気づかされる。
とてもありがたいサプライズだ。

どちらにせよ、ハワイに永住したくなります。
「人々は楽園に住んでて羨ましい、毎日サーフィンして過ごしてるんでしょ?そんなことはない、サーフィンは15年やっていない」
冒頭、主人公がそうナレーションするが、それでも永住したい。