サラリーマン岡崎

デューン 砂の惑星PART2のサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.6
映画は物語を楽しむ時代から、体験する時代へー。
と言いたくなるほど、とてつもなくこのDUNEという世界に引き込まれる作品だった。。。

Part 1もIMAXで観て、この未来なのに自然に近いこの映画の世界に没頭するつくりになっていたが、それが今回は倍以上になっている。
もう予告のオッペンハイマーの時点で重低音により、席が振動していたが、
それが1/3以上本編では続く。
4Dではないのに、席が揺れる。
4Dは人工的に動きをつけたりしているので、逆に没頭できない時が多々ある。
しかし、今作は自然と音が席を揺らすから、とても没入できる。

もう重低音が鳴るたびに席が揺れるのを求めすぎて、正直物語を追うのが後回しになってしまうが、描かれている物語も斬新だ。
主人公がある社会のヒーローになる話だが、それが美談として描かれない。
マッチョなその姿勢は今の現代にはあわないし、まさに今世界で行われている様々な戦争がこの物語と似た構造を持つものもある。

重低音に乗れるのとは逆に、
主人公の行動には乗れない。
まさに登場人物はこの重低音の波のように、
勢いで主人公をヒーローたらしめる。
観客も勢いで物語を追うが、どこかついていけず、空虚感を味わう。
なんという作り…。

劇場は超満員だったが、外国人の観客が1/3くらいしめていたのも面白かった。
初日のIMAXだったからというのもあったかもしれないが、外国人はやはり映画を「体験するもの」として捉えてる人が多いのかな。
(外国はエンドロールで買える文化の国が多いから、エンドロールで大半の人が帰るのも面白かった笑)

2部作っぽいけど、続きそうな気配もあるから、重低音中毒になったので、是非3もよろしくお願いいたします!!