炒飯

ホーム・アローンの炒飯のネタバレレビュー・内容・結末

ホーム・アローン(1990年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

笑って泣けて、心が暖まる最高の映画。何度でも観たい。

冒頭の、家族皆ケビンにばかり当たりが厳しいくだりが傍から見てもかなり理不尽でストレスフルなことだけが引っかかるけれど(そのせいで「本当は愛してる、最高の家族だ」に「そうか??」となってしまう)、あれはケビン主観で実際以上に理不尽に感じていたという誇張表現として捉えるのがいいのかな。
あと、万引きした歯ブラシ代はちゃんと後で払いに行って謝ったと思いたい…。

それ以外は面白くない要素が本当に一つもない。
リアリティ皆無のドタバタコメディだけど作りは非常に丁寧で、全てのシーケンスが最後まで綺麗に繋がっていくのが気持ち良い。
ケビンの異常な逞しさや賢しさ・バイタリティと、いじらしさや愛らしさのバランスが絶妙で、ギャグパートでは素直に笑ってしんみりパートでは素直に泣ける。
敵役である強盗コンビのアホさや雑魚っぷりも丁度良く、緊張感なく観られるのが良い。

個人的MVPは隣の殺人鬼(じゃなかった)おじいちゃん。
現れてはビビらせる天丼ネタで確実に笑いをとり、クライマックスでは絶体絶命のピンチに助太刀して強盗を仕留めるヒーローっぷり。
ラストの息子一家との和解で、ケビン個人だけでなく作品全体の完全無欠なハッピーエンドを完成させてくれた。彼の存在あってこその名作だと思う。
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