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追憶のuekkey1981のレビュー・感想・評価

追憶(1973年製作の映画)
4.5
個人的映画史上最高音楽賞を授けるとすれば、ヘンリー・マンシーニの"Moon River"(ティファニーで朝食を)を僅差でかわして本作のヒロインでもあるバーブラ・ストライサンドの歌うメインテーマ"The Way We Were"を推挙する。

バーブラ・ストライサンドの演じるケイティは頑迷なほどの左翼的活動家、一方ロバート・レッドフォード演じるハベルはキャンパスの人気者。
そんな2人がなぜか惹かれあい、結婚する。

しかしひょんなことがケイティの政治活動意欲を強く再燃させてしまい、気持ちがすれ違った2人は、お互いの好意は失わないまま離婚することに。
ハベルはケイティの出産を見届け、ケイティの元を去る。

それから数年後、再婚したハベルは街角で反戦のビラ配りをするケイティを見かけ、声を掛ける。
ケイティはハベルに娘も元気に育っている。ぜひ奥様と二人でうちに遊びに来てと言う。
わずかな沈黙の後、静かに首を振りそれはできないと告げるハベル。
そうねと呟くケイティ。
ゆっくりと抱擁を交わす二人。

「また」と言い、背を向けるハベル。
その背中を見つめ、永遠の別れを感じながら「またね」と言い、再び行き交う人にビラ配りを始めるケイティ。

引くカメラ。
流れ始める"The Way We Were"
号泣する私。
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