picaru

7月4日に生まれてのpicaruのレビュー・感想・評価

7月4日に生まれて(1989年製作の映画)
-
『7月4日に生まれて』

本日に相応しい映画。
『インデペンデンス・デイ』を観てもよかったが何度も観ているので、未鑑賞のこちらをセレクト。

主人公は海兵隊に入隊したロン。
ベトナム戦争を扱っている作品であるため、戦地でのシーンが多いのだと思っていたが、帰還後の負傷兵の苦悩を中心に描かれている。

ロンは7月4日が誕生日。
アメリカ独立記念日のパレードが度々映し出される。
子供時代とベトナム戦争から帰還後、それぞれのパレードにおける人々の視線、世間の雰囲気の違いから、言葉はなくとも時代の変化を巧妙に表現する演出に唸った。

時代の変化は他にも様々な要素から見受けられる。
演説するケネディ大統領、ニクソン大統領、そして、カーター大統領。
会話に登場する数々の戦争:南北戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦、そして、ベトナム戦争。

映画を観るたびに世界史をもう一度学び直さねば、と痛感する。
一方、同じ時代を描いた映画同士が、切り取り方、焦点の当て方は違えども、点と点で繋がる瞬間に興奮したりもする。
picaru

picaru