福福吉吉

イントルーダー/怒りの翼の福福吉吉のレビュー・感想・評価

イントルーダー/怒りの翼(1990年製作の映画)
2.0
ベトナム戦争中の1972年、ベトナムのトンキン湾に配備されている空母で爆撃機イントルーダーのパイロットであるジェイク・グラフトンは任務で指定された場所を爆撃した際、一緒に乗っていた相棒モーグが死亡してしまう。指定された場所はただの森林で命を懸ける価値のない任務だと感じていたジェイクは和平協定で飛行が禁止されている敵の軍事拠点ハノイへの爆撃を画策し、新しく空母に赴任してきたコール少佐にハノイ爆撃を依願する。

戦闘機ではなく、爆撃機を題材にしている点は珍しいと思う。
ストーリーとして、ジェイクが意味のない爆撃で戦友たちが死んでいく現状に憤りを覚えるのは分かるけれども、だからといって和平協定を無視してハノイ爆撃を個人的な感情で行うのはどうかと思う。結局、ジェイクの自己満足じゃないかと思わざるを得ない。戦争を激化させてどうする。
上官のカンパレリ中佐役のダニー・グローヴァーが鬼の上官として良い演技をしていた。ジェイクの相棒としてハノイ爆撃を行うコール少佐役にウィレム・デフォーが出ているのだが、プラトーンの役柄との間に落差を感じる。
イントルーダーの戦闘シーンはカッコよかった。爆撃機なので、対地上戦がメインになるけど、見ごたえがありました。
この映画を観て分かるのはイントルーダーのカッコよさだけだと思います。
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