りょーこ

白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々のりょーこのレビュー・感想・評価

4.0
FREIHEIT

反ナチ運動により21歳で処刑されたゾフィーの半生

父親から
「どんなに困難でも正直に生きろ」
と言われた通り、どんな尋問をされようと屹然とした態度を崩さなかった。

自由!なんて叫ぼうものならば投獄か死刑とされる時代に、信念を貫き通した21年最期の5日間。



1943年2月18日。

ゾフィア・M・ショルは、兄ハンスと共に大学にてナチス中傷ビラを撒き逮捕された。

モーア取調官による激しい尋問で犯行を自供するものの、決して"白バラ"の仲間は売らずに裁判を迎える。

2月22日。

彼等の影響を怖れた判事は、99日の猶予を与えず、即死刑を言い渡した……



太陽は輝き続けるわ

何も間違ったことはしていない。
そう信じて戦う彼等の言葉には力がありますよね。
恐れや迷いが微塵もない。

法と秩序を遵守する取調官も、横暴な判事による不当な裁判も、彼等によって少しだけれど確実に心が動いていた。

freiheit = 自由

今のドイツ、今の平和、今の自由があるのは、彼等によるモノでもある。

それを知ることが出来て良かった。
りょーこ

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