いがらっしー

大阪極道戦争 しのいだれのいがらっしーのレビュー・感想・評価

大阪極道戦争 しのいだれ(1994年製作の映画)
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1994年公開作品だから、当然、バブル崩壊後で地上げなんてやって土地の値段が吊り上げっていた時代は過去の話。
だから、作品の中でも言っていたように、「何で今更地上げなんだ?」なんだけど、その時代のリアルな話を盛り込んだ脚本だからか、面白かった。…そりゃそうだろう、脚本は、その後、あの『ソロモンの偽証』や『八日目の蟬』を監督した成島出監督だ!面白い訳だ。
しかも、妙にどの登場人物も魅力的過ぎるし、全てのシーンの熱量の大きさに引き込まれてしまった!
パチンコ屋さんのシーン。
焚き火のシーン。
そして、ラストに向かってクライマックスになっていくのも映画らしくて好き。
細野辰興監督作品『ジャブ極道』もこの後に制作されたが、これも役所広司さん主演で、その存在感は素晴らしい!
その後、数々の名作に出演され、名優中の名優になって行かれるのだから、改めてこれは貴重な作品なんだ!と思った。

もう助からないのに、ジャブで興奮しているラスト姿が痛々しくて切ない。
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