大阪極道戦争 しのいだれの作品情報・感想・評価

大阪極道戦争 しのいだれ1994年製作の映画)

製作国:

上映時間:97分

ジャンル:

3.2

「大阪極道戦争 しのいだれ」に投稿された感想・評価

mh

mhの感想・評価

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「シャブ極道」があまりに良かったため手を伸ばす。
ブレイク前の役所広司と、棒演技がすさまじい頃の阿部寛と、べたべたな演技をする本田博太郎でバランス悪い。
シャブ肯定やくざと古参やくざのバディものでも面白いのに、メインストーリーは「なにわ金融道」で、こちらもバランスが悪かった。
反省を生かした結果が「シャブ極道」といわるとしっくりくるな。
役所広司のすごい演技を鑑賞する映画。
1994年公開作品だから、当然、バブル崩壊後で地上げなんてやって土地の値段が吊り上げっていた時代は過去の話。
だから、作品の中でも言っていたように、「何で今更地上げなんだ?」なんだけど、その時代のリアルな話を盛り込んだ脚本だからか、面白かった。…そりゃそうだろう、脚本は、その後、あの『ソロモンの偽証』や『八日目の蟬』を監督した成島出監督だ!面白い訳だ。
しかも、妙にどの登場人物も魅力的過ぎるし、全てのシーンの熱量の大きさに引き込まれてしまった!
パチンコ屋さんのシーン。
焚き火のシーン。
そして、ラストに向かってクライマックスになっていくのも映画らしくて好き。
細野辰興監督作品『ジャブ極道』もこの後に制作されたが、これも役所広司さん主演で、その存在感は素晴らしい!
その後、数々の名作に出演され、名優中の名優になって行かれるのだから、改めてこれは貴重な作品なんだ!と思った。

もう助からないのに、ジャブで興奮しているラスト姿が痛々しくて切ない。
『孤狼の血』公開記念で放送されたのでチェック。細身でチンピラ風情なヤクザ組長の役所さんにまだ若い阿部ちゃんという絵面が新鮮。天王寺/阿倍野/ミナミ辺りを舞台にしたなにわのヤクザもの。昨今の重厚な役所さんとはまた違うハツラツとした演技が魅力的写った。ラストはイマイチっったけど話の展開や人間関係は中々面白く鑑賞した。1994年の大阪の風景をとても興味深く見せてもらったが、冷静に考えたら『ブラックレイン』の方が4年も5年も前の大阪というのが逆に凄い。やっぱりリドリースコットの撮る画って凄いんだな〜と違うベクトルで感心してしまった。
2018.5.20.
スカパー チャンネルNECO
Lenely

Lenelyの感想・評価

3.0
「孤狼の血」役所広司の予習ということでDVD購入し再鑑賞。

VHS時代に一度観てから影が薄れに薄れた本作だが、大映作品の中でもなかなか完成度の高い任侠映画。
アクションに特化せず、極道ドラマで役所広司演じるキャラクターがとにかく良い味出てた。

この頃の日本映画はやっぱりエネルギーが違う。
『孤狼の血』公開記念か、ケーブルテレビで放送していたものを視聴。

若い頃の阿部寛がメインで出ていて驚いた。
なかなかの大根っぷりだが、世間知らずのおぼっちゃま社長役に妙にフィットしていて、これはこれで良いのではないか。
役所広司の情婦に阿部ちゃんが惚れて穴兄弟になるなんて今のファンは想像しづらいのでは。

我らが本田博太郎もメインで出ている。
世間知らずの阿部ちゃんをハメて、阿部ちゃんの会社を倒産まで追い込む、ねちっこーいイヤーなヤクザの役。
本当にこの人はネチネチした演技が良い。
武闘派ヤクザ、マル暴のベテランなどなど、基本何やっても素晴らしいけど、今回も最高の芝居をしている。
この人を観ているだけで幸せな気分になる。
本田博太郎効果で加点。
いい映画。

ヤクザ映画だけれど、アクションに注力していなくて、ヤクザの社会での生き方を描写していく。

後半はナニワブシ展開になって主役の役所広司が不自然なくらいエモーショナルな演技をするのだけれど、彼はシャブを打っているのでその演技に無理がないし、感動するので上手い発目だと思った。

阿部寛が良かった。
棒読み気味の演技が、世の中から浮いている若旦那の感じを上手く醸し出していた。
本田博太郎は相変わらず素晴らしい。
山之内弁護士も中々の演技。

シャブ極道の監督の作品。
シャブ極道よりは軽くて短いので、入門編感ある。

面白かった。
まぁ

まぁの感想・評価

3.5
うん、劇場で観れて良かった。
DVDレンタルはしない…というか、
レンタルショップでは気がつかない作品だから、私はね。

このレビューはネタバレを含みます

極道の日常映画

「ウ〜ン」と思うところがいくつかある。どこから書こう。いやまじで、ウ〜ン


まずサブタイトル詐欺感が少しある。大阪極道戦争・・・それを聞くと銃やドスでドンパチやっているイメージを連想するが、私だけなのだろうか?
実際のドンパチのシーンは5秒にも満たなかったと思う。あとは役所広司がパチンコ店を襲うくらい
主に戦いというより人間性に重きを置いていたのだろうか、人物描写は非常に上手い。上手いんだけど、なんか極道戦争を語れる内容ではない。ウ〜ン

ラスト付近で役所広司が敵の事務所に突入する場面。突入した途端メインに変わって、戦闘シーン(5秒もない)と取引シーンが灰色で続行。それが終えたあたりでカラーに戻る・・・へっ?
カラーに戻るまで「役所広司のイメージか夢か幻想なんだ」とずっと思い込んでいたがどうやら現実。なぜ灰色にしたのか分からない。わけ分からない。

そしてラストに公衆電話で「金玉あるし男だぞ」宣言からエンドロール・・・へっ? へっ? これでおわり?
この先を描いて欲しかった。三分だけでもいいから!
ある意味予想外のラストに肩透かし感が大きかった。
そこで完結させちゃうと役所広司の男の生き様が薄れてゆく可能性も無きにはあらず。

ゆっくりゆっくり金玉をチラ見せしてゆく映画。
物足りないけどまた観たいねとも思わない映画。ラーメン食べて心の隙間を埋めておこう。