ジーハ

アニー・ホールのジーハのレビュー・感想・評価

アニー・ホール(1977年製作の映画)
3.5
1977年公開作品。
そして今、現在2019年。令和元年。
満を持して、名作と言われる作品を初鑑賞。

字幕を読むってこんなに忙しかったっけ…?!
ウッディ・アレンの弾丸トークと彼のウィットに跳んだテンポのありすぎる台詞たち(微妙に笑えるか笑えないかの)を解釈しながら、ストーリーを追っていく…頭をフル回転。

自宅でのレンタル鑑賞でほんとに助かった。
できれば、笑える所があるならちゃんと笑いたいし…と、いうことで久しぶりに巻き戻し機能を何度も使いました(笑)

すごいなと思ったのは、40年前の作品なのに古さを感じなかったというところ。
女は切り替えが早く。男は未練がましい。
普遍的なテーマである男女の恋愛を、抜群のセンスでまとめた作品。そしてラストはちょっと切ない。

で、エンドロールなんか、なんと音楽なし(無音)に、黒バックに白文字でキャストが淡々と映し出されて終わりを迎える。シニカルというか、逆に斬新というか、最後までアレン好みの無駄のない構成なのか、「…さすが(笑)」と、ちょっと吹き出してしまった。

あと、すごく好きなシーンがひとつ。
アニーとアルビーが、キッチンでロブスターに手こずりながらじゃれあうシーン。アドリブかと思われるほど二人がとにかく楽しそうで相思相愛の頃の感じが滲み出ていてとってもステキだった。

ウディ・アレン作品て、本音を言うとあまり得意な方じゃないけど(笑)、年齢を少し重ねると見方がわかるというか、昔だとスルーしてしまいそうな所も、ちゃんと楽しめるというか?!この作品は"今"観て正解だったと思う。



とはいえ、、、
ウッディ・アレン扮するアルビーみたいなめんどくさい男は絶対イヤだ…(笑)
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