とってもよい回。
寅さんの良いとこが分かりやすく出ているし、エンタメ作品としてもめちゃくちゃバランスよくて面白い。
マドンナの都はるみ、「京はるみ」の名前でほぼ本人役として出演しているが、あまりに歌がうますぎる。演歌を然程聴いてこなかったけど、こういった歌の表現方法があるのならもっと学びたいなと思った。
渥美清さんが元々都はるみさんの大ファンとの事で、共演したこの作品。内容もしっかり力入れてるとこが良い。
佐渡まで事務所の人たちが辿り着いて、見つかるか見つからないかですれ違っていくとこが、如何にもドタバタ劇といった感じではある面白い。
「他の人になくて叔父さんにあるもの、それは暇だよ。」目の前で自信満々にそんなこと言われて実の甥っ子どうしたらええねん。笑
毎度のことながら、相手がどんなに偉い人であろうが分け隔てなく接して友達になれる
寅さんの人柄と、とらやの皆の対応に温かさを感じる。
出会ってそれに打ち解けていく人々も、そういった人間同士の本来の関係を本当は求めているのだなと思う。
これぞ男はつらいよに学べること。
面白さや物語の展開も含めて、男はつらいよ好きは勿論、シリーズ通してどの作品を見たら聞かれた時におすすめしたい、とても良作。
