No1

いまを生きるのNo1のネタバレレビュー・内容・結末

いまを生きる(1989年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

本年151作目。

前に倣えではない本質的なことを文学を通して教えてくれる素晴らしい先生に出会い大切なことに気付く生徒たち。
それに対して、息子を追い込み、自由を奪い、死ぬほどまで追い込んでいることにすら気付かず、挙げ句の果てには死因も他責するというクソ親父。上から押さえつけて育ててきたから、その相手の前では本当の自分を出せない。そりゃそうだ。心と体がフリーズしてしまう。
芝居の前に先生のアドバイス通り親を説得し、何とか出演を許してもらい、しかもその公演を観に来てくれて、もしかしたら応援してくれるのかな?とわずかながら希望を抱いたのが間違いだった。真逆の展開だった。希望を失い、彼は自死を選んだ。

校長も含め胸糞映画だったが、最後のシーンは少し救いがあった。いやでもやっぱり、自殺者も放校者も出して先生も全ての責任を押し付けられクビ、それでも無理やり署名させられその学校で飼われるように教育を受け続ける子供達の心の傷と将来を考えると、バッドエンドだ。
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