kaorui

ハムレット・ゴーズ・ビジネスのkaoruiのレビュー・感想・評価

2.0
ドストエフスキーの次はシェイクスピア、ご存知ハムレットの復讐譚を現代の会社乗っ取り劇として再構成した。
どこまでも黒い絵の中、毒殺につぐ毒殺(時々銃殺)が繰り広げられる。陰惨な殺人シーンもモンタージュにより抽象的に表現されており、軽快ですらある。テレビをスッポリ頭に被り、真空管がオーバーヒートしてチカチカしているシーンなど思わず笑ってしまった。

監督作にしては遊びは無く息苦しく、好きか嫌いかと問われると困ってしまうが、カウリスマキの振り幅を楽しむべきだろう。
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