とある企業の幹部が毒殺された。その息子・ハムレットはその犯人であり、また自身の母を奪ったクラウスという男に復讐を誓うが…。シェークスピアの『ハムレット』を現代に置き換えて描いた作品です。
本作はどこか古典的（ハリウッド？）映画のテイストがします。しかし決してカウリスマキ色が薄いということはなく、ちょくちょく真面目にふざけるのでコメディ作品なのかな？と思えてしまうほど、そういった描写は面白いです。またズーム・アップの使い方などもいかにもカウリスマキでした。ただ原作が原作なだけに、いつものようにどこか希望の持てるENDではなく…。それがなんだか寂しかったです。
また劇中である人物が自殺をします。そのシーンはたぶん映画史に残る屈指の自殺シーンなのでは…と勝手ながら思います。
