Toineの感想文

渚の果てにこの愛をのToineの感想文のレビュー・感想・評価

渚の果てにこの愛を(1969年製作の映画)
4.5
【狂気の愛と裏切りへの対価】
まず邦題が好き。
内容も想像以上に狂ってて面白かったです。

旅の途中で水を求めて寄ったガソスタを経営するマダムから4年前に家出した息子ロッキーと間違われる主人公ジョナスさん。
その後マダムに娘が居ることを告げられ別人なのがばれるとヒヤヒヤしてたら帰宅した娘さんもジョナスさんを自分の兄として迎える。
「ずっとこの家に居てね」って。
この人違いっぷりが「変態村(2004)」感ありました。

自分の息子を兄を見間違える母娘。
しかもジョナスさんと本当の息子さんのお顔がそっくりなのかと思いきや全く似ていなかったのです。怖。
その時点でこの方たちの頭がアレなことに気付きますがそこから更に恐ろしい展開に。

常に孤独を恐れているお母様の言動が哀しかった。
そしてブラコンの妹ビリーさんの狂気。
母子ともにロッキーさんの幻影と過去に縋っていた。
最高に気持ち悪くて素晴らしい。
メンヘラの鏡ですわ。
強烈な物語の余韻を感じる間も与えずバッサリ終わる最後のカット。
かなり完成度が高いと思いました。

ビリーさん役のミムジー・ファーマーさんの笑顔が狂気をはらんでて可愛い。
可愛いキチ○イ。
惜しげもなく披露していたヌードも美しいこと!
特にふともも♡←←
彼女の金髪のショートカットと笑い方をどこかで観たことがあると思ったらアルジェント監督の「4匹の蝿(1971)」にご出演されていた女優さんでした。
あとジョナスさん役の方の歯並びが美しすぎてがん見してしまいました。
歯フェチ歓喜。
あれは私の中の理想の歯でした。
んで何気にお母様役の方がリタ・ヘイワース様でびっくりいたしましたわ!
鑑賞後にキャストに驚く。
ストーリーも含め色々と凄い作品でした。