ゴンちゃん

手紙のゴンちゃんのレビュー・感想・評価

手紙(2006年製作の映画)
4.5
原作は東野圭吾。
これが良かったので映画も!

殺人を犯した兄(玉山鉄二)が獄中から弟(山田孝之)との手紙のやりとりを軸に描かれた物語。
兄弟だけの「手紙」のやりとりだけでなく、兄から被害者家族、弟妻から弟勤務先社長へと様々な手紙が登場します。

中心は弟が先々で加害者の親族ってことでいわれなき差別を受けることでしょう。
この差別については、勤務先で物流に配置転換され不満顔をしている弟に対して社長が、
君が受けている「差別」は「当然なんだよ」
と、声をかけられます。
ごもっともですね。
そこで弟は
自分の現在の苦境は兄が犯した罪の一部なのだ。
犯罪者は自分の家族をの社会性をも殺す覚悟を持たねばならない。
そのことを示すためにも差別は必要なのだ。
と!
考えるようになります。
罪を犯すことの取り返しのつかなさですね。

観るにあたり、山田孝之出演ってことで、兄の犯罪者役はてっきり山田孝之と思っていました。ウシジマくんの悪のイメージがですね。