過去2度ほど見たけど犯罪者の弟の話しって記憶しかなかったので見直してみました。
弟を大学に行かせたいが為に働きすぎた兄が腰を痛め働けなくなり切羽詰って罪を犯してしまう。刑務所から弟に手紙を出し続けるが犯罪者の親族と言うだけで何もうまくいかない弟は兄に返事を出さなくなっていく。
お笑いの相方を想う気持ちや最初の職場にいた過去刑務所に入っていた仲間とのやりとりや、いいとこのお嬢様との付き合いなど見所は結構ありますが沢尻エリカの役が1番凄いなぁと思いました。この人の存在があるからこそ救われてるのがよく分かる。こんな人ばかりだったら優しい世の中になるんだろうけど。
自分がこの人、犯罪者の身内なんだと知った時どう接するんだろう?この映画で世の中の人の冷たさを凄く感じたけどその立場になったら自分もそんな冷たい人間になるんだろうか?それが人としての普通なのだろうか?
職場に来た会長の言葉も身に染みる。差別は当然。差別のない場所を探すんじゃない、君はここで生きていくんだ。
罪を犯すとは刑務所に入るだけの事ではないと言う事が物凄く分かる話しとなっている。
被害者家族の家でのシーン、手紙がとても胸が苦しくなる。
後半の漫才のシーンはどうしようもない想いが凄く伝わってくる。お笑いやってるのに涙が止まらない。小田和正の言葉にできないが場面にはまりすぎ。
何度も見なくてもいい映画だけど人生で一度は見ていただきたい。
そうなった時、自分はどう言う人間であるべきか色々考えさせられます。