このレビューはネタバレを含みます
サマリア、弓、うつせみの順でギドクの映画の中で3番目に好き。
全体的に穏やかなトーンではあるがいつもの如く暴力性を秘めている。
結末について、私は一応ハッピーエンドではあるけれど「諦め」が含まれていると感じる。
影のように生きる術を身に付ける事でしか、2人は結局愛し合えない。あの暴力夫から逃げきった訳でもない。
体重計の針が指すゼロが本当の幸せなのかどうか…。
画面作りは本当に美しく、かと言ってやり過ぎ感もなくとても素晴らしい。最も脂がのっていた時期なんじゃないかな、と思う。
