うつせみの作品情報・感想・評価

うつせみ2004年製作の映画)

빈집/3-Iron

製作国:

上映時間:88分

ジャンル:

3.9

「うつせみ」に投稿された感想・評価

スタートからフルスロットルでずっとおかしい🤨

しかし、引き込まれてしまう不思議😱

そして、最後に問いかけてくる🤔
り

りの感想・評価

4.0
【始】庭でネットに打たれるゴルフ球
【終】2人が乗っているが0kgを指す体重計 「私たちが住んでいるこの世が── 夢なのか現実なのか誰にも分からない」

張り紙、ピッキング、肖像と記念撮影、洗濯板、植物への水やり、CDプレイヤー、壊れた物品の修理
湯船の中で開かれる写真集
3号アイアンの先に立つソナ
埋葬
気配は感じるが見えない幽霊のよう
テソクのミステリアスな雰囲気
印象的な挿入歌 ナターシャ・アトラス“Gafsa”
ほぼ台詞なし
キム・ギドクな空蝉愛に言葉なんて要らない

これまたなかなかヘンテコなラブストーリィでした!
ラスト辺りはドリフみたいなコメディだし(笑)

なんでしょうねぇ~
この人は本当に変態ですねぇ~

ねこ無双さん、オススメ有難うございます(ФωФ)



空き巣に入り、そこで寝泊まり、しかしきちんと片付け、なんなら洗濯までもしていく"男"。

ある日、男がいつものように空き巣に入ると、夫から暴力を振るわれた"女"に出会った。

2人はそのまま逃避行。
空き巣に入り、洗濯をして、食事をして、見つかって逃げて。

しかしついに逮捕されてしまい……



これジャッキー・チェンとかがやってそう(笑)

それを真面目に恋愛に絡めてくるもんだから、とっても気持ち悪くて流石だなと思いました。

あと韓国には洗濯機無いのかな?ってずっと思ってたらありましたw
なんで手洗いしてるのよ!音が出るから?!

あとは人の気配。
いないハズなのに、どうにも感じる視線、空気、熱。
人がいたという生活感、温もり。

ありますよねぇ~

そんなこんなを、ほぼ台詞無しでやってのけるキム・ギドク!
視線や息づかいで魅せる。

うむ、ヘンテコだった(* ̄∇ ̄)ノ
 留守宅に侵入して生活する青年と夫の暴力により埋めようのない喪失を抱える女の邂逅。それから二人は行動を共にするようになるが…。台詞を徹底的に排し、表情や仕草のみで肉体と精神の交感が雄弁に物語られる。そして今作に於いて特筆されべきは虚実曖昧な怒濤の終盤。圧倒的余韻、不思議な浮遊感と陶酔に浸る大傑作。

 3番アイアン、ゴルフの練習、牢屋内での修行と忍びの術の会得。全てが超弩級の終盤への伏線となっていて驚愕する。そして鑑賞後に気付く『うつせみ』というタイトルの妙。空蝉(うつせみ)とは1.この世に現に生きている人。2.蝉の抜け殻(もしくは蝉本体)。という二つの意味があり、現実と虚構が入り乱れ、実体の有無が定かではないこの映画に相応しい。
亡くなったことがきっかけでキム・ギドク監督の映画を初めて観る為に「うつせみ」を選んだ。英題は「3iron」。この意味は最後のエンドロールであのゴルフクラブの意味は?とか各シーンを思い返していたら納得した。
メインの2人のセリフがほとんどなく表情とカットで感情や情報を見せることに新鮮味を覚えた。新鮮だけどもこの2人の感情の共感に狂気を感じたしそれが映画に集中させる手段なのかもと思った。
ますますキム・ギドク監督への興味と韓国映画への興味が高まったきっかけの作品だった。
まりあ

まりあの感想・評価

4.5
これまた新年早々凄い作品に出会ってしまった

昨年末に新型コロナウィルスによる合併症で亡くなられたキム・ギドク監督の作品 

始まりからこの男何かおかしい…

二軒目入ってあ〜空き巣してんのかと思うけど何か盗んでいくわけでもない

普通にお風呂に入りご飯を作って食べ、ベッドで眠りまた次の家へ移動する

キレイに片付けまでしていくのがまた不思議…

なんでこんな事してるんだろうと見ていると旦那からDVを受けている美しい人妻と遭遇し、二人の不思議な関係が始まっていく

まず凄いのが主人公の青年が全く喋らない事

口がきけないとかそういう事でもないらしく、一緒に行動する人妻もほとんど話さないままストーリーが展開していくのに見ているこちらもあまり気にならない

謎の特訓を始めてからはもうニヤニヤしっぱなしでとにかく主人公が可笑しい

後はもう観てもらうしかないけどキムギドク作品の魅力がわかった気がした

亡くなられたのは本当に残念…
他の作品もまた観てみたい
イケメンが家事する映像だけでもお腹いっぱいになれるロマンチックなご馳走映画。
マイベストのうちの一作、2度目の鑑賞ながら何度見ても構図やサイレント映画のような画で語るストーリーテリングのうまさに3度見てしまった。
前に見た時の衝撃が大きすぎて自分の記憶の中で変に膨張してしまっていたが、ほとんどリアリズムの愚直なまでにリアリズムの映画でありながら神秘の匂いを漂わせるからみた後に人の中で種子のように成長していってしまうのだろう。
netfilms

netfilmsの感想・評価

4.3
 閑静な高級住宅街の一角、カメラは据え置きのロング・ショットでその一角を映しだす。チラシ配りをする若者は辺り一帯のドアノブに高級レストランのチラシを貼り付けている。男のバイクは手前のガレージの前にあり、黒の高級車が窮屈そうに出て来ると、高級車の男は青年に言葉を発さないまま睨みを利かす。あくる日青年は、レストランのチラシが抜き取られていない部屋の前に佇み、中から気配がしないのを確かめると、特殊工具で部屋へと侵入する。その手つきは実に慣れたもので、侵入した際には用心深く留守番電話の伝言を確認するなど手が込んでいる。数日間留守だとわかると、青年は安心した様子でソファーにどかっと腰掛ける。家族写真の前で写真を撮ったり、冷蔵庫の中を物色したり大胆な素振りも見せるが、体重計や時計を直したり、アイロンをかけたり配慮もある。ある日侵入した部屋の額縁に飾ってあるモノクロの女性の写真に青年は魅了される。浴槽の中で写真集をひとしきり眺めると、ベッドの上で写真集の中の女性を見ながら自慰行為に耽るのだが、その姿を当の女性が後ろから見ていた。
 
 女は暴力的な夫に始終罵られ、この広い部屋に幽閉されているようにも見える。庭先にある白いミロのヴィーナス像はゴルフボールの行方を悲しげに見ている。青年は怒りに乗じてゴルフクラブで撲殺せず、ゴルフボールを下半身に当てることで身動き出来ない状況にし、女をバイクで連れ出すのだ。その日から彼は針金でゴルフボールを木の根元にくくりつけ、素振りの練習をする。あの日用心深かったはずの青年は、写真の中の女に見惚れ、実際の女の気配に気付かない。空き家の侵入のプロだったはずの青年と女は徐々に、家人の帰宅に気付けなくなる。そのことが決定的な要因となり、青年は逮捕され、女は元居た場所へ再び幽閉される。映画は終始、人の気配に気付く・気付けないを入れ子構造にしながら、気付く人のレイヤーを巧みに移し替える。マリア様のような圧倒的な母性に魅了された青年は、法律にも世間体にも一切縛られることのない「忍び」の術を身に付けることで、永遠の愛を手に入れる。もしかしたら青年の「忍び」の術は女の幻視だったかもしれないという疑問を残しながら。

 体重計の目盛りは現実に見える数字の概念を全て無効化する。それどころか今作には青年や女の一切の背景や、コミュニケーションの目安となるはずの言葉というものの存在が希薄になる。そうして全ての言葉や背景は無効化され、幸福な家族を追い求めた青年と哀しみを背負いし女は、重力のない世界で(妄想の世界で)一つに結ばれる。この場面はキム・ギドク作品の中で最も印象的で美しい。
ルネ

ルネの感想・評価

4.0
キム・ギドク監督・脚本作品。 

韓国語での原題は「空き家」という意味。

空き家に忍び込んで、その家のたまってる洗濯物を洗ったり、壊れてる家電直したり、お風呂に入ったりして暮らしている男が、ある家で夫の暴力でボロボロになった女性に出会うお話。

主役の男女はほとんどセリフがない。 なんども不思議な雰囲気の作品で、哲学的でもある。 ボロボロだった女性の心が空き家で、そこに男が住むようになるという事なのだろうか。

コクトー・ツインズあたりが似合いそうな幻想的な作品。行く先々の家に写真が飾ってあったりするのだが、そのどれもがとても素敵な作品だった。
shoepexe

shoepexeの感想・評価

3.6
キムギドクのすごいところは、毎回手を変え品を変え違った種類の地獄を見せてくれることだったと思っている。今作は、尖り方はそのままにいつになく優しい世界観だった。R.I.P。
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