うつせみの作品情報・感想・評価

うつせみ2004年製作の映画)

빈집/3-Iron

製作国:

上映時間:88分

ジャンル:

3.9

「うつせみ」に投稿された感想・評価

tk

tkの感想・評価

3.8
何か身につけ出したあたりからそこはかとない感動を覚え…
" 世界中が君の敵でも私だけが味方 "
これではない、こんなような世界。
山田

山田の感想・評価

4.5
他人の家に忍び込んで束の間の安らぎを得る男と、夫から虐げられ空っぽになった女。
互いに言葉少なく、徐々に心を通わせていく様が傷を舐めあっているかのよう。
sokwtkhr

sokwtkhrの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

セリフが少なくて静かな映画。

主人公の二人にはほとんどセリフが無い。主演の彼はたぶん一言も喋っていない。

普通なら飽きてしまいそうだが、むしろ観やすいと感じた。

主人公の行為、空き巣はもちろん犯罪なのだが、不思議と主人公目線で観ていた。
後半の不思議な展開も、主人公に感情移入した後だからか、不思議と受け入れていた。
(主人公が喋る設定はゲームでいうFF的で、主人公が喋らない設定はドラクエ的手法とどこかで書かれていた。なるほど)

長回しも多くて、印象的な綺麗なシーンもたくさんある。
でも長回しだけでは無いので、メリハリがあるのも良かった。

カメラのカットが変わっても、時間は変わっていないように見せるカットの仕方がうまかった。

そして、思い返しても全てに無駄がない。
時間が短めな映画は、本当に必要なシーンだけで構成されている事が多いので好きだ。

人と接する事なく空き巣を繰り返す彼と、夫の暴力から逃げたい彼女に共通するのは、自身の存在を消したかった点で、二人が惹かれあった理由なのだろうか。

それにしても、不思議なストーリーだった。

監督の不思議な世界観がうまく映像になっていて、映画になっているのだと思う。また観たい。

疑問点
・ボクシングから人の背後に回る動きを学んだ?
・ではカメラマンは?
(彼女はなぜ写真を切ったのだろう。写真とはいえ、自分の存在を人から見られたくなかった?)
・体重計は?(2人で0kg?)
最後の展開は確実に笑わせに来ている
てか想像してたのと全然違った。パッケージ見た限りでは、ドロドロでやりまくっておえーって感じの映画かなって思ってたけど、実際は多少の暴力はあるものの一回もやらないし、静かに奇妙な物語が進んで行く。
「なんでそんなことしてるの?あれはどういう意味なの?」と疑問が次々と浮かぶ謎の多い、世にも奇妙な物語で多少は困惑するものの、ストーリーはいたってシンプルでやっていることは分かりやすくとてもコミカル。
一応恋愛映画だが、一般的な恋愛映画とはかけ離れた愛の描き方をしているので、普段と違った面白さを味わえる。
人間が見える180度だけが世界だと思うなよ^ ^
櫻

櫻の感想・評価

-
私たちはどこにいるのか、誰といるのか。私があなたといる夢を見ているのか。あなたが私といる夢の中に、私が入ってしまったのか。夢うつつを彷徨うでもなく、その境があわいにあるような不思議さ。浮遊するあなたの存在、見えないからこそ色濃くなる。不在こそがあなたの存在を肥大させる。愛は沈黙の中にこそ宿るのだと知る。あなたが傷ついた時には黙ってそばに居る。あなたが恐怖に怯えていたら黙って抱きしめる。私はあなたのもとを離れない。


まず「うつせみ」という題名がすき。空き家、留守宅はもちろんのこと、孤独で空虚な人間またはこの世界のことなのだと思う。心優しい無口な主人公と暴力的な愛に傷ついた女性の逃避に溢れる宙に浮いたような静かな幸福感。終盤のキスシーンは言わずもがなのうつくしさと妖しさに魅せられた。
aibaba

aibabaの感想・評価

3.9
キム・ギトク監督作品なのに、観やすかったことに驚いた。

原題は「空き家」なのを「うつせみ」という邦題にした人めちゃくちゃセンスあるな。けど、この映画の内容を原題と邦題どちらで考えるのがただしいのだろう。

「うつせみ」の意味を調べて観ると、"この世に生きている人間"という意味と"蝉の抜け殻"という意味があった。おそらく意味としては前者の方に重きを置いているのだと思うが、後者の方もなかなかいい意味がある...気がする。

ソナがすごく綺麗なのと、テソクがおちゃめでかわいくて、見ていてすごく幸せになった。

彼の目的はいったいなんなのか。
解説によると高学歴らしい...その設定いる??

原題が「空き家」となっているが、厳密には空き家ではなく留守宅だ。そこにはまだ生活がある。彼はそこで、のほほんと一時的な生活をする。それがなんとも無防備で面白い。あまりにも普通に生活をしているのでその家は彼の家のようにも見えてくる。そこで2つの世界が存在し始める(家主にとっての住居と、彼にとっての住居として)。

その二重の世界観が最後の展開へと繋がっていく。
最終的にテソクはソナにしか見えない存在となるのだ。

ラストで「私たちが住んでいるこの世が、夢なのか現実なのか誰にも分からない」という言葉が表示される。

自分の見ている現実は、本当に現実なのか。または自分が見ているこの世界は他の人にも同じ世界として見えているのだろうか。世界はそもそも1つではなく、たくさんの世界が重なって存在しているかもしれない。それは誰にも証明出来ない。

ソナが見えなくなったテソクをつかまえる為、手を広げゆっくりと空間を包み込むように追い詰めるシーンがとても好きだ。逃げないようにやさしく包み込む姿は、まるで金魚すくいのよう。

様々な解釈ができる。そもそもテソクは存在しておらず、ソナの妄想・願望が映し出されているのかもしれない。キム・ギトク作品ってこういう多様な解釈ができるところが魅力的なのかも。
eri

eriの感想・評価

3.7
バイオレンスも綺麗な映像として見せるキム・ギドク。
多くを語らず、ストーリーもシンプル。
だからこそ表現の工夫が大事だと思うのですが、それが完璧。
キャラは語らずとも、気持ちは手に取るようにわかりました。
街の風景、部屋の風景、生活風景が綺麗に撮れていて、まるで映像に入り込んだような感覚になりました。
後半は普通にはありえない設定にクスッともしました。
大変観やすく、おすすめしたい作品です。
TICTACz

TICTACzの感想・評価

5.0
男が牢屋ぶち込まれたあとからガラッと違う映画みたいに変わった。でも2人にとってはずっと前から同じだったのかもな。前半が特に好き。ラストカットも好きだな。
duna

dunaの感想・評価

4.3
設定はぶっ飛んでるし、主人公も猟奇的なんだけど映画はすごく綺麗。愛に言葉はいらない。背中越しの愛してるがよかった。
uedachiaki

uedachiakiの感想・評価

4.3
愛に言葉はいらないよね

主人公が人のうちに勝手に入って生活をしている、そして家事も体重計やオーディオコンポの修理も得意で埋葬までできるという、設定からしてむちゃくちゃで最高、、、
この映画の全てに無駄なことなんてなかった。
きっと主人公はとても優しいひとなんだと思う。ただ、主人公がやっていたことが知らず知らずのうちに人のことを傷つけていたこと、そして映画の終わりに出て来る、“目の前の出来事は全て夢か現実どうかなんて誰にもわからない”ということについて、私は今まさに映画を見ているけど、それが本当に現実なのか、それとも私の頭の中で作られた現象に過ぎないのかわからなくて、悩んじゃうな!
でも、本当のエッセンスはそんなことじゃなくて、主人公2人のヘンな愛の形なんじゃないかなと思った。

恋人からDVDをプレゼントされて見ました。
>|