アキラナウェイ

私がクマにキレた理由(わけ)のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.5
まぁ、確かに私がクマにキレた理由が明かされるんだけど、邦題としては変だよ。

原題は"The Nanny Diaries"。
「子守の日記」ではなく、「子守の観察記」と劇中では訳されている。

それは、人類学を専攻していた女性が主人公だから。アバンタイトルで、自然史博物館にて各国の子育て事情をジオラマで見せる演出が面白い。せっかく人類学をテーマにしているんだから、邦題もそれに絡めても良かったのでは?

因みに原作本の邦題が「ティファニーで子育てを」。いや、こっちの方がセンスいい!!

大学を卒業したばかりのアニー(スカーレット・ヨハンソン)は、母親の期待とは裏腹に、ひょんな事から、上流階級の家庭で住み込みのナニー(子守)として働く事に—— 。

舞台はマンハッタン"アッパー・イースト・サイド"。その地域に住むお金持ちのセレブ達の子供を育てるのは、皆んなナニー。

あどけなさが残るスカヨハ。
子供にジーンズずらされて、パンツ丸見えシーンは勿論ガン見。色気はないけど。

で、そのパンツを目撃しちゃう、同じマンションに住むイケメン役にクリス・エヴァンス。

ん〜〜、MCUのかほり。

アニーの雇い主役は、ローラ・リニー。彼女にしては珍しく、今回はメイクもファッションもバッチリキメキメのセレブママ。いつもはノーメイクでくたびれた役が多いのに。意外とハマり役。

子育ては完全に人任せ。

ナニーは奴隷か。
人遣いの荒さは天下一品。

自分の事だけに夢中になっている、上流階級の人達への皮肉たっぷり。

上司に振り回されながら、物事の本質に気付く主人公…。展開としては「プラダを着た悪魔」的。

もう一捻り欲しい気もするし、空想の中でメリー・ポピンズしちゃうスカヨハとかシュール過ぎだけど、MCUのかほりを嗅ぎながら、気楽にサクッと楽しめる。