このレビューはネタバレを含みます
世界観の造り込みがまず目を見張る。エキストラの数も多いなかで、それぞれに設定と凝った衣装やメイクがあり、セットにも隙がなかった。
レプリカントは問答無用で殺される。見た目は人でも、例え感情が芽生えても、4年で死ぬか、殺されるかの2択。
なぜ、レプリカントの男は、敵であるブレードランナーを助け、生かしたか。
恐怖の連続、それが奴隷の気持ち
その一言で、十分だったようだ。
一方では、設計者達を皆殺しにしていたが、この短期間でも考え方に変化があったのかもしれない。右手に抱えた鳩もその一つ。
仲間の死が、死の尊さを教えたのかもしれない。
ハリソン・フォードの、骨折した指のを庇いながら壁をよじ登るという、指だけの演技のカットは、かなり圧巻で見ごたえあった。
レイチェルと共に、颯爽と車で走っていく姿は、とても清々しかった。