かふぇおれ

ブレードランナーのかふぇおれのレビュー・感想・評価

ブレードランナー(1982年製作の映画)
4.3
観る度に色々な解釈できるからやっぱり面白い

個人的にはファイナル・カット版のラストの方が割り切った感じがして好きだけど、こっちはこっちで爽やかで良かった。日本や香港のトンデモ要素が良い意味で異質感を醸し出して、理解出来ないがだからこそ心躍る街並みになっててたまらない!
人間に寄せた外観なのに決して人と対等に扱われることのないレプリカントの人間離れの身体能力と人間よりも人間らしい死生観の対比がより彼らを魅力的に映してる。デッカードも例外ではなくレイチェル含めレプリカントを所詮ロボットのように扱う場面が多々あったのに対して、彼の目もまた暗闇で赤く光ってるのを見ると皮肉な運命…。(例のユニコーンのシーンがない分、これだけ見ると眉唾な気もするけど)
ロイ・バッティから滲み出る哀愁と苦悩がレプリカントの全てを物語っていて今作の真の主人公に相応しい魅力的なキャラ。身体よもう少し動けと言わんばかりに釘を手に刺し、生きてる実感としての痛みに耐えるシーンが作中指折りの名シーン。

あのめちゃくちゃ強引なラブシーンは結局のところカメラ外のいざこざが原因なのか……はたまたデッカードがそういう奴なのか分からぬ……!!笑
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