このレビューはネタバレを含みます
午前十時の映画祭にて。
大変素晴らしい作品で心から感動しました。
まず俳優陣がいい。特にロバートデニーロ。
役の作り方がもはや本気を通り越して狂気。中途半端だとコミカルになってしまいそうなところをうまく演じ切ってました。くどい感じもしないのが良かった。
そしてこの作品のメッセージ性。魂と身体が健康であることの喜びや生きているだけで幸せなんだなと気付かされます。
レナードの言う「散歩させて欲しい」には言葉の意味だけではなく、精神的な開放や自由な選択等、様々な意味が含まれているように感じます。
意識を取り戻した患者たちがダンスホールで踊り、楽しんでいる姿はまさに魂の解放。
後半にかけてのレナードの展開が切なくて涙ぐっしょりで泣きっぱなしでした。笑
単純なハッピーエンドで終わらせないのも好感を持てますね。
こういう作品に出会えるのも、午前十時の映画祭のおかげ。感謝です。人生の中で大切な一本になりました。
後半にかけて流れたピアノ曲『Dexter's Tune』も束の間に訪れた幸せなシーンとシンクロしてて素晴らしかったです。
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日本史で見ると今はとても平和で恵まれています。
誰に感謝、とまではいかないがまずは健康な身体に産んでくれた親に感謝しようと思いました。