あらすじとオチのみ知っていて、見たいみたいと思いながらずっと見たことがなかった作品。『アナライズ』シリーズの二人が、ここで共演しているとは知らなかった。(デ・ニーロしか出演を把握していなかった)
『アルジャーノンに花束を』に骨格が似ているなと思い見終わったあとに調べたが、『レナード〜』の方は実話ベースということにまず驚いた。確かにL-ドーパとかやけに具体的だなとは思ったのだが。
そして『アルジャーノン〜』だが、実はこちらの方がはるかに先の作品だった。そう考えると、まさに事実は小説より奇なりだなと思うと同時に、それから何十年も時が経っても未だ人の脳というのは複雑怪奇で神秘的なのだなと感じた。現実の症例が、どの程度の嗜眠期間だったのかは知らないが、希望が見えたからこそ、当時の人々がどのように感情の落としどころを見つけたのだろうと思った。
私の中のデ・ニーロは、アウトローとか腹に一物抱えた役のイメージが強かったので、この作品での演技の幅の広さに感嘆したし、ロビン・ウィリアムの暖かみ溢れる役もさすがだと感じた。