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レナードの朝のbeniのネタバレレビュー・内容・結末

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

実話ベースの物語であるが故に、わかりやすいハッピーエンドとはいえなかった。
しかし、終盤の記述にもあったように「気づき」を得たということがこの物語の大きな軸になっていると感じた。

映画の描き方としては非常にわかりやすく、中盤(レナードをはじめ、他の患者たちが目覚めて束の間の“現在”を楽しむ)あたりまではらとても優しい世界であり、幸せな気持ちで鑑賞できた。
しかし、実話のある意味で残酷な部分は、それが束の間の奇跡的な出来事であったこと。


何よりこの映画を通して強く印象に残ったのは、ロバート・デニーロ、ロビン・ウィリアムス
やはり恐るべし。
それだけでなく、他の患者役の俳優も発祥時と緩和時で別人に見えた。
無意識(無意識ではないが)に我々は反応がない=伝わってない と解釈してしまいがちであることに警鐘を鳴らしてくれている。

視覚、聴覚、触覚、それらを超えて伝わる
人を想う気持ち。
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