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レナードの朝のYouToeのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.4
大変ハートフルな印象を受けました。
その一方である種の残酷さ、やるせなさも感じる作品であったと思います。

事前情報ほとんど無しのフラットな状態で見れたことも大きかったかと思います。
ロビン・ウィリアムズとロバート・デニーロの若い頃の作品としかわからない状態で観ました。

途中でなんとなくパッチアダムス系の映画なのかなと思いましたが、それとはまた一味違った良さがあったと思います。

なによりビックリしたのがデニーロさんの演技でした。彼が超ビッグアクターなのは言うまでもありませんが個人的に驚いたのは彼の演技の幅の広さでした。

正直、私の世代ではデニーロというとギャングやら裏社会のドンやら…そんな目の奥がギラギラしている彼の演技をまず思い浮かべるのではないでしょうか。

そのような中、本作品では少年のような屈託のない表情を演じているのです。
ギラギラデニーロではなく、キラキラデニーロなんです。あれにはとても感動してしまいました。これぞ役者なんだなと心底感心してしまいました。

今の時代は昔に比べると役者の数も多く、作品の数も膨大なものです。
そのためなのか、この手の作風には、その手の役者を起用するみたいなある程度の型みたいなのがあると思うんです。。。

個人的に受ける印象なので怒らないでくださいね笑
でもなんとなくそう思ってしまうのです。

いろんな振り幅がある役者こそホンモノだと私は信じています。そう考えるとデニーロさんの様な役者って本当に偉大だと思います。

なんだかベンアフレックを思い出してしまいました。彼は監督業や脚本も務めるので尚更ですよね。いろんな意味でマルチな人間に昔から憧れてしまうのです。
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