なお

252 生存者ありのなおのネタバレレビュー・内容・結末

252 生存者あり(2008年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

基本を押さえた王道な展開のパニック映画。
パニック映画にありがちな最後がキチンと終わらせていない箇所はありますが、しりすぼみまではいかず楽しめるかと。
高潮の迫力あるシーンだけでも見て好かったです。

■映像
旧新橋駅、映画で観るのは二回目ですが、やっぱり雰囲気あります。

最初の高潮シーンはCGが少なめな分迫力があります。よくあそこまでエキストラを動員して結構危険そうな映像が撮れたなと思います。
ただ、台風の目に入る直前であればそんなに普通に立てない気がします。

■シナリオ
パニック映画特有の最初にそれぞれの登場人物の日常を描くシーンはうまく短くまとまって退屈する前に本題に入ります。
高潮が起こる理由など背景も描かれています。

疑問に感じるシーンが多々あります。
・輸血だけするだけでいいのでしょうか。
・輸血の管、煮沸するなり消毒しなくていいのでしょうか。
・携帯の電源が入るのであればそれで助けを求めてみるとかしないのだろうか。
・18分しかないのであればヘリ二台飛ばせるなら二台で交互に助ければ早く終わるのではないだろうか。何故一台で吊り下げるのか。

登場人物の会話シーンなどが緊張感が急になくなるシーンが散見されました。とっても勿体ない。
・娘を探しているのはずなのに、元隊員として仕事をしているかのようで、とても冷静
・18分で脱出しないといけないのに手を止めて君の妻は無事とか話している
・まもなく爆破されると分かっているのに隣で祈っている

最後、台風の目が過ぎてから、台風が通りすぎた後までがカットされたのが残念でした。
主人公は実は子供だったのかもしれません。

■登場人物
脇役の子供の篠原しおりちゃんとキム・スミンさんと気象庁のトップの小暮さんは好感が持てましたが中心人物達があまり魅力的ではありません。そのため展開が心地よくないかもしれません。

・たくさんの人がまだ見つかっていない中、静かに他の人は待っているのに、しかも元隊員の妻なのに危ないことを承知で自分の娘を探せと喚く母。
・医者をするほどの頭があるならすぐに救助は難しいと分かるだろうし、自分の選択で着いてきたのに、今すぐ助からない現状を人のせいにする研修医。
・隊員の命を預かる立場で現場でトラウマを起こして固まる隊長。
上司の判断に対し声高に反発したり単独行動したりする部下。
子供を他人より早く諦める父。

■音楽
ほとんど流れないため、鳴ると印象に残ります。
作戦のシーンではなんだか明るく軽い曲には違和感がありましたが、コーラスが入った曲は映像にはまっていて好きです。
なお

なお