このレビューはネタバレを含みます
ポスターは可愛いのに、内容は地獄みたいな痛すぎる女を描いた作品。
魚臭い田舎から都会に出て行って、作家として成功した美少女で、都会のおしゃれなアパートで暮らし、毎晩デート三昧。これが田舎っ子の思う成功であり夢。
でも現実はそんな綺麗じゃない。作家といってもゴーストライターだし、書いてるのもYA作品でお決まりの型の恋愛小説。毎晩違う男とデートするも、つまらない話ばかりでワンナイトで終了。癒しはワンコのみで、酒浸り。連載も終了し仕事無くなってオワタな女子37歳。
地元の元カレはすでに結婚していて子供もいるのに、ヨリを戻せると思っているのが痛い。周りからの見え方をちゃんと言ってくれる唯一のひとはゲイ疑惑でいじめられて下半身に障害を持っている同級生。コイツは優しい。この人なら彼女の辛さがわかるんじゃないか、と希望を持っていたが、彼も過去に囚われている痛い奴だった。
ボロボロの自分を受け入れ、人生の再スタート。これからも地獄だとは思うが、痛さはマシになったんじゃないかな。
高校時代の痛い自分を想起させ、日常に感謝して満ち足りて生きたいな。