この頃の東京はなんだか東京らしい感じがした。なんていうか、今はオリンピックに向けて東京を整えている。ちょっとよく見せようとしている感じがあるのかもしれないと。もっと本当は東京は混沌とした風景でそれぞれが沢山溢れていた気がした。
ソフィアコッポラの撮る映画は色が綺麗なイメージ。彼女の撮る東京は雑踏をよくもわるくも捉えて居て、中にいると見過ごしてしまう風景がある感じがした。
そして、深く頷くまでに理解できる、スカーレット・ヨハンソン演じる女の子の気持ち。夢中になっていたら、いつの間にか自分の目的はなに？と生活も気持ちも彼だけになっていたことに気づく瞬間。あの虚しさみたいなものを思い出した。
