スローモーション男

フェリーニのアマルコルドのスローモーション男のレビュー・感想・評価

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)
4.8
 フェデリコ・フェリーニの少年時代の思い出を描いた自伝的映画。

いや~変な登場人物しか出てこなくて個性的な作品であったとともにセンチメンタルになれる映画でした。

1930年代、北イタリアの町は綿毛とともに春が訪れる。少年が春祭り、豪華客船、ファシズム、アラブからの王様一向、うるさい父と母、憧れの女性、タバコ屋の巨漢おばさんと色々な出来事にあい春夏秋冬を感じる。

フェリーニの奇想天外な物語と変態チックな悪趣味が見事に相まって、ただの自伝映画を越えているあたりさすがです。

ラストシーンの幸せと不幸せが重なるところは皮肉がかって素晴らしい。哀愁も漂う。

全員の個性がたまらなく好きでまた観たくなる映画です。
フェリーニの映画はよくわかんないけどまた観たいと思わせてくれるから好き。