ちどりん

フェリーニのアマルコルドのちどりんのレビュー・感想・評価

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)
3.8
まだ2作品しか見てないがフェリーニって人間の性欲を描いているのが多いのかな?
そしてカサノバでも出てきたがセロファンの海。

この作品はフェリーニの昔の思い出を切り取って映像にしたもの。
初めは登場人物が多数出てきていったい何の映画やらとも思えるのだが、それぞれが強烈なキャラクターなので半分を過ぎたぐらいから一人一人が愛おしく見えてくる。
この人たちは次に何をやらかすのだろうとワクワクさえした。

わたの花で始まり春夏秋冬とまたわたの花が飛んでくる。
内容が無いようだが一年の間にいろんなことが起こって起承転結も緩めにある。
同じわたの花でも初めの賑やかで明るいわたの花と終わりの余韻を残すどこか寂しいわたの花の違いが印象的である。

この素晴らしい雰囲気は日本の映画監督にも多く影響を与えているのだろう。
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