梅ちゃん

ヤマトタケルの梅ちゃんのレビュー・感想・評価

ヤマトタケル(1994年製作の映画)
3.5
『古事記』や『日本書紀』に記されたヤマトタケルの物語。三種の神器やヤマタノオロチなど、お馴染みの世界観で描かれる伝奇スペクタクル。

主人公ヤマトタケルは、今やすっかりSM変態おじさんとして定着した高嶋政宏が、本性を隠して二枚目キャラを熱演。美少女だった沢口靖子は妖術とブーメランで戦うミニスカヒロイン、オトタチバナとして頑張りました。ラスボス ツクヨミを演じるのはなんと阿部寛。2009年のタイ映画『チョコレート・ファイター』同様、全裸シーンで魅せる。30年近く前の作品なのに、この人全然変わりません。それはそれで恐ろしい。

爆裂怒涛の最終決戦、舞台は宇宙へ。鳳凰タイプの飛行ロボ(!?)に乗ったヤマトタケルとオトタチバナのビジュアルインパクトが強烈。復活した大怪獣ヤマタノオロチとの決着は、月面に降臨した巨大ロボ、宇宙戦神ウツノイクサガミとのステゴロ対決という、カオス過ぎる展開。

今観るとチープに感じる特撮技術も味わいがあって良い。なお、主題歌はなんとGLAYの名曲『RAIN』。ちぐはぐ感も併せ、なかなか楽しめる作品でした!