盲目の渡世人である座頭市の義理人情を描いた作品。
「ぼろは着てても こころの錦 どんな花より きれいだぜ♪」
旅芸人を演じる水前寺清子の歌で始まります。
足利では前親分である庄太郎の亡きあと、縣の岩五郎が元締めとなり、高額なみかじめ料を徴収していた。
座頭市は屋台のうどん屋で鍛冶屋の仙造と知り合う。
元刀鍛冶の仙造によると、市の刀は自分の師匠が作った名刀であり、寿命が尽きようとしていて次に人を斬ったときに折れるという。
市は仙造から堅気になるように勧められ、旅篭の下野屋で按摩として働くことになった。
「男は度胸 女は愛嬌 坊主はお経」
そこで庄太郎の娘、お志津と知り合う。
しかし関八州見廻役桑山が彼女に目をつけ、弱みに付け込んでくる……
「やっぱり俺は堅気にはなれね」
雪の舞う夜の蛇の目傘をさしての決斗が見どころです。
「俺には回る目がねえんだ!」
鬼気迫る殺陣を満喫できます。
「座頭市と聞いちゃ見逃せねーや 勝負だ!」
「九一の丁」
BS TVで鑑賞