すずす

危険な場所でのすずすのネタバレレビュー・内容・結末

危険な場所で(1951年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ニコラス・レイ監督、RKOピクチャー製作のフィルムノアールの傑作。都会人の孤独がテーマ。

ニコラス・レイ監督の7本目。アメリカ版wikiにはアイダ・ルピノも事実上の監督という記載。

毎度お馴染み、仰々しいバーナード・ハーマンのスコアに乗って、緊迫感溢れるドラマが展開する。

以下は物語。
警官ジムは2週間前の警官殺しの犯人捜しで、容疑者に暴行、上司に注意勧告される。
10年前には大学のフットボールスターだったが今は仕事が全てで生活は荒れていた。同僚の静止も聞かず、次の捜査でも容疑者に暴行。左遷され田舎の殺人事件を担当するはめになる。
田舎町では、殺された少女の父ウォルターが自分が敵を殺すので、都会の刑事の出番はないと云う。犯人を追っていたジムと父は逃げ込んだ一軒家に踏み込む。家には女性が一人。メアリーは視覚障害で、何かを隠していると踏んだジムは、ウォルターを外に追いやり、彼女から弟の存在を聞き出す。
翌朝、メアリーが弟に食事を差し入れだ後、逃げ出していくのを追いかけるジムとウォルター。切り立った崖を登って逃げる弟だったがーー

『ダーティハリー』の様な前半と、メロドラマとして収束する後半に、ぶつ切れ感はありますが、前半が重すぎる分、アイダ・ルピノ嬢の癒しが効いている気がして、私は大好きです。
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