ちょげみ

バーレスクのちょげみのレビュー・感想・評価

バーレスク(2010年製作の映画)
3.8
あらすじ
 片田舎での先の見えない生活に辟易してロサンゼルスで歌手を目指すことにしたアリ。彼女はロサンゼルスにてバールスク・ラウンジという魅力的なエンターテイメントクラブを見つけて、ダンサーとして売り込みをかけるが歯牙にも掛けられない。オーディションでは平凡なダンスを踊って不採用になりかけるが、ダンサーとして働くことに対する激しい情熱と熱意を示して熱烈なアピールをしたことでなんとか採用される。
ダンサーとして働き始めたアリだが、ある日エース格のダンサーとテスが喧嘩してアリが大役を務めることに。そんなアリを僻んだエース格はアクシデントを起こし混乱させる。しかしアリは持ち前の歌唱力を発揮し華麗にその場を乗り越える。
その歌唱力を評価されたアリは一躍バールスク・ラウンジのエースになり始める。


 ストーリー展開やキャラクターの性格は王道であまり目新しさはないが、なんと言ってもシュールとクリスティーナ・アギレラの歌唱力は目を見張る。
パワフルな歌声とゴージャスで煌びやかなステージ。演出も衣装も魅せ方もステキで、まさにミュージカル映画のいいところを煮詰めて抽出してぶっ放したような最高のエンターテイメント映画だった。

 この映画は田舎に閉塞感と停滞感を感じた若者が都会にて一花咲かせるサクセスストーリーという様相を呈している。
見つからない仕事→自分が輝きたいという場所をなんとか見つけたけどすぐには働かせてもらえない。
→アピールできる数少ない機会にてアピールに成功し、初めは他の大多数の一員として働き始める。
→突如のトラブルと、それを打開した見事な対応策から見事エースの座を勝ち取る。
→同僚からの羨望と嫉妬、成功したゆえにちょいちょい隠れ見える傲慢さ、恋人との衝突と和解。
 アメリカ的成功を絵に描いたようなストーリーでベタベタだけれども、そのベタベタさを吹き飛ばすようなミュージアム映画としての魅力が本作にはあった。
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