ちょげみ

キングスマン:ゴールデン・サークルのちょげみのレビュー・感想・評価

3.8
主人公が属するスパイ機関「キングスマン」が何者かの手により壊滅させられ、微かな糸を辿り彼らが向かったのはかつてキングスマンと同盟を結んでいたと言う秘密組織「ステイツマン」。
勢いよく乗り込んだものの手荒な歓迎により捕縛されてしまう主人公とマーリン。果たして無事にステイツマンの力を借りキングスマンを全滅せしめた「ゴールデンサークル」を打倒することはできるのか!?


何百年まえから秘密裏に活動してきた由緒正しい「キングスマン」とそのメンバーがほぼ全滅するという、いやはやなんともショッキングな事件から始まっていたわけだけども、終わってみて全体を振り返ってみると、前作ほどの胸の高鳴りは覚えなかった。


なんというか、同じことの焼き直しというか、既視感を覚えるようなストーリー展開というか。。。

もちろん、第二作に第一作ほどの新鮮さを求めると言うのは酷な話ではあるけれど、それを差し引いてもやや期待外れだった感はある。

とは言っても、視聴後、いのいちばんに出てきた感情が落胆だったかと言えばそんなことはない。
前作で観客を興奮の坩堝に迷い込ませた長所は依然として存在している。
例えばアクションの多彩さとか戦闘シーンのリズミカルさとか個性的な登場人物とかイカしたガジェットとか。。。

まあこれは言うに及ばず素晴らしかったんだけれども、ただ、これらの良さを継承しつつも、ぶっ飛びの方向性としては似たような方角に向かっているような。
なんというか、地盤を固めている雰囲気というか、「キングスマン的なもの」というブランドを確立させようとしているような思惑はほんのり伝わってきました。

なまじ第一作が破天荒な作品だけあるので、第二作にも勝手に前作とは違う破天荒さを求めていたのだけれども、それはまあ高望みというか手前勝手な望みだったのでしょう。



そんなこんなで総括すると、話は前作と被るところがあって斬新さはないけれど、アクションには磨きがかかっているし、前作からのグロポップさみたいなものも抜けていないしで結構おもろいです。
自分の中で気軽に見返したい作品リストの最後尾に名を連ねる作品となりました。
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