パン

さすらいのカウボーイのパンのレビュー・感想・評価

さすらいのカウボーイ(1971年製作の映画)
3.7
アメリカンニューシネマの中でも更に異色なウエスタンムービー。
編集や映像の見せ方がこの時代にしてはかなり新しく詩的なアート系の作品だ。 
まるで主人公の感情そのものを映像化しているかのようで真夜中のカーボーイを彷彿とさせる編集だ。

ガンマン姿のピーターフォンダが中々渋い。 
イージー・ライダーとはまた別のカッコよさだね。  

奥さん(ヴァーナ・ブルーム)が「男と寝ると男は威張る」って言ってたのは中々鋭い指摘。 
ヤる前は女のほうが立場上だものね。

そして主人公である旦那(ピーターフォンダ)の男友達に本気で嫉妬してブチ切れるという何とも複雑な性格…

決してダメな映画でもないのだが、人にお勧めするような凄い作品という域には正直達してないように思った。
ラストのあっけない感じは好き。
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