パン

ハードコアの夜のパンのレビュー・感想・評価

ハードコアの夜(1979年製作の映画)
4.2
タイトルから察するに、夜の世界とか殺し屋とかそういう物語かな?と思ったらいきなりクリスマスムービーみたいな可愛い始まり方する映画で驚いた。 
ホームアローンみたいな。
アットホームな冒頭シーン、テレビに夢中になる可愛い子供たち… 

しかし流石はポールシュナイダー監督作、期待を裏切らない。
その後突然行方不明になる一人娘、警察だけじゃなく探偵にまで依頼する父親…
その後、ポルノ映画館にて衝撃の展開で赤ん坊のように泣きじゃくる父。 

これはまだほんの序盤あらすじだが、その後もぶっ飛んだ展開の連続だった。
この監督の作品って聖書の話とかやたら出てくるから日本人ウケはあまり良くないかもな。俺は好きなんだけど… 
映画 ジョー(1970)に出てたピーターボイルが探偵役なんだけど、すぐに本人だってわかったわ。 

慣れない夜の街、夜の店を歩き回るのって観てるだけで頭痛くなってくるね。なんか眩暈がする。 
でも70年代アメリカの夜の街って街のネオンが下品な感じして独特だよね。

結局娘を探すパパが一番行動力あって有能だった。 
警察や探偵の捜査能力を超えてるw 

結局、最後まで観ると一周回って超ハードボイルドな作品だった。
序盤と終盤の落差が天と海底くらいある。
ここまで雰囲気の落差激しい映画は中々観たことない気がする。

クライマックスにて風俗店で壁ぶち破りながら相手追いかけるシーンが最高。
やっぱ娘の気持ちがわかる父親なんていないんだよな。
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