ミシンそば

パリ、ジュテームのミシンそばのレビュー・感想・評価

パリ、ジュテーム(2006年製作の映画)
3.2
玉石混交の大分激しい、パリを舞台にした一話だいたい5分のオムニバス。

自分が一番好きなのはイサベル・コイシェの12区で、次点でガス・ヴァン・サントの4区。
その二編は話のオチにツイストが効いてて実に自分好みだった。

ツイストが効いてる話で言えば、アルフォンソ・キュアロンの17区もそうだし、7区と6区、そして14区はとにかく雰囲気がいい。
ウェス・クレイヴンの20区は、思っていたのと違うのが出されるが、そちらも雰囲気が良くて楽しめる。

逆にコーエン兄弟の1区とトム・ティクヴァの10区、そして13区は意味不明だし、19区と9区はあまりに展開が不快。
それ以外の話は取り立てて批判も称賛もする気になれない、“THE 日常の切り出し”かな。
この映画を観て、リオとかベルリンとかニューヨークとかを舞台にした類似作品を観たくはならないし、さらに言えば自分はパリにも行きたくならなかった。