パリ、ジュテームの作品情報・感想・評価

パリ、ジュテーム2006年製作の映画)

Paris, je t'aime/Paris, I Love You

上映日:2007年03月03日

製作国:

上映時間:120分

3.5

「パリ、ジュテーム」に投稿された感想・評価

lente

lenteの感想・評価

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*フランス(イギリス・ドイツ・スペイン・南アフリカ・アメリカ・カナダ・オーストラリア・ブラジル・メキシコ・日本)

たいへん出不精(でぶしょう)な僕なのですが、フランス語では何と言うのだろうと思って調べてみると「de vous chaud」でした。つまり「太って暑苦しい君」という意味になるそうです。言うまでもなく嘘ですが、僕自身の名誉のために断っておくと身長181cm・体重74kgなのでデブではありません。

パリ20区のうちの18区を舞台としながら、フランス・イギリス・ドイツ・スペイン・南アフリカ・アメリカ・カナダ・オーストラリア・ブラジル・メキシコ・日本の監督たちが1区につき約5分の短編を撮ったもの。描かれる人物もフランス人・イギリス人・アメリカ人の他、アジア系・アフリカ系・アラブ系(ユダヤ系やインド・パキスタン系は分からない。とりこぼしているかもしれません)など様々。

好きな監督や好みのタッチなどを、チョコレート菓子が詰め合わされたアソートのように探す楽しさがありました。そしてふと思うのは、苦手な味やあまり美味しくないものも含まれている点がむしろアソートの魅力を支えているということです。マザー・テレサが言ったように嫌いも関心のうちなんだろうと思いますし、そんなところも楽しいしお洒落でした。

いくつかランダムにヨーロッパ映画を観ていた時期に本作に触れたのですが、『ミッドナイト・イン・パリ』(ウディ・アレン監督, 2011年)に描かれるような1920年代のエコール・ド・パリの時代から、移民の坩堝(るつぼ)としての光と影がこの都市に真っ直ぐに伸びていることを感じます。また同作に描かれるヘミングウェイが、やがては短編の名手として賞賛されることになる作家としての若き日を、この街で過ごしたというエピソードも遠く響いてくるようでした。



太ってはいないけれど出不精な僕に旅行の素敵さを教えてくれたのは妻でした。とはいえやはり1人ではどこにも行きたくないのが本音ですし(出かけるくらいならレコードを聴いたりピアノを弾いていたい)、それでも行くとなると妻の機嫌がよくなるのをもっぱら面白がることにしています。

目が泳ぐ、意味もなく笑う、何かブツブツ言い始めて挙動不審になる。それが可笑しいのですが、妻と2人で歩いた街の空気や匂いや湿度や光や音などはすべて記憶に残っています。それは確かに旅行からしか得られない素晴らしさだと思います。

この映画を観た頃に家族でパリに旅行しようと計画していたのですが、僕の仕事の都合で頓挫したことがあります。それを誤魔化すために急遽(きゅうきょ)レンタルしてきて一緒に観たのですが、絵に描いたカリカリを前にした犬のようにウーウーと唸っていました(ガルルとさえ言ったかもしれない)。

最終的にその妻の思いは、彼女の務め先の海外研修制度の行き先がパリとなって果たされることになり、僕としてはホッと胸をなでおろすことになりました。1週間ほどの旅程だったのですが、最終日にパリに住む猫の写真がLINEで送られてきたため「コマンタレニャン」と返したら、それまでパリに夢中だった彼女の心に里心が生まれたようです。

どうやら現実とイリュージョンの関係はそんなふうになっているようです。どちらも同じくらいに必要なんだろうと思います。
世界中の監督が描くパリでのジュテームをまとめた短編オムニバス。

コーエン兄弟とアルフォンソ・キュアロンとシルヴァン・ショメ目当てで鑑賞。
3人ともそれぞれの魅力的溢れる"パリジュテーム"を映していて大満足です。

コーエン兄弟 「1区 チュイルリー駅」
不条理な都会の洗礼を受けるかわいそうな旅行客ブシェミがみれる。

アルフォンソ・キュアロン 「17区 モンソー公園」
ひたすらに男女の会話劇。少しの違和感とオチのある設計で上手い。

シルヴァン・ショメ 「7区 エッフェル塔」
アニメーション作家なだけあり突飛でファンタジックな世界が魅力的。絵コンテもガッツリ作っててコミカルな展開がもう最高。今回も俗っぽい太っちょなアメリカ人が出てきて笑う。

その他新しい監督との出会いがたくさんで腹いっぱい。お気に入りはトム・ティクヴァ、名前は覚えたぞ。
ユウ

ユウの感想・評価

3.5
地下鉄のブシェミ、アフリカ系の男女、盲目の男の話が好きでした。
エンディングも良かった。
Monica

Monicaの感想・評価

4.1
景色みるだけで、どこぞの特定厨のように場所がわかってしまうんだけど、私のパリ大好き度がヤバいのか、それともパリはどこを切り取ってもキャッチーな街なのだろうか…とにかくずっとパリに戻りたくておしりがうずうずした
・カルチェラタンのところのモスケの交差点
・ペール=ラシェーズ墓地
・パンテオンからリュクサンブール公園までの道
・サンドニのところめっちゃ鳩いる
1区の、コテコテの保守的フランスジョーク(そして外国人差別してる人間も、純ケルト系ではなさそう)と、ショワジーのあたりの多国籍感のコントラストがたまらん。絶妙な排他性と保守性、そして多様性の両立、不条理と混沌と素敵な悲しみと愛に溢れた街!
kashige

kashigeの感想・評価

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2022-096

オムニバスの物語に弱いからとても好きだった。オムニバス作品の中でもより一編が短いのがまたよかった。

秀逸な物語も沢山あってパリという同じテーマなのに監督が違うとこんなに違うのかと驚いた。人の数だけ愛するパリがある。

このレビューはネタバレを含みます

好き

・パントマイムファミリー
・拘束するギャスパール
・チャーミングで変人なナタリー
・おばちゃんの独白
はっぱ

はっぱの感想・評価

3.5
大学の授業でよく見せられた。

短編集になっているんだけど、話が終わる度に「え、、ここで終わりですか、、?」というような、オチのない話ばかり。
雰囲気と、フランスの景色や毎日の生活の様子を見て楽しむ映画って感じ!

何話かストーリー性がある話をぶち込んでくるので飽きないです😭

この映画を作った監督さんの作品、面白いので全部見てみたい😆
あお

あおの感想・評価

5.0
「映像文化論」にて諏訪監督が7月11日、8月1日と講義に来てくだり、1日目に講義内で見せてくださった。
小品だけど、それぞれに楽しめる。
パリ普通に行けるようになってほしい。

久しぶりにまた見たらもっとよかった。いろんな区のいろんな人が描かれてて、ほんとのパリ。
キャスト豪華過ぎ。パリ好きな人が集まったのかな。ジーナローランズとベンギャザラとドパルデュー最高。
最後「14区」のおばさんの言葉と最後の歌で涙出た。
「エッフェル塔」と「モンソー公園」が好き、ほっこりとほろり☺︎
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