この作品をジャッキー映画として喧伝するのは真面目に詐欺だと思う。
ジャッキーが活躍し始めるまで長い上に、サモ・ハン主演の映画としても真面目さに欠けるスケベで中弛みが多い演出ばかり。
ジャッキー映画にもサモ・ハン映画にも、単純なコメディ映画にも振り切れていない。
素直にこんなこと演らされた役者陣には同情を禁じ得ない。
主演はサモ・ハンなのに終盤にかけてジャッキーを立てる演出が明確に増え、サモ・ハンも活躍してるんだけど一番目立ってはいない。
そこを含めての振り切れてなさ、半端さは凄まじい(アラレちゃんの着ぐるみ着たジャッキーって言うあまりに珍奇なシチュは、狂いすぎてて一周回って好きだが)。
最近、「ひょっとしてこの時代の香港映画って、脚本ひどいのばっかか？」って思えてきたが、この作品も間違いなくその一本だなぁ。
……観終わってからサモ・ハンが監督だってことに気づいたが、マジかよって思いました。
